FIRE (早期リタイア)とは?メリットや方法をご紹介!
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公開日:2022.07.20
最近よく聞くFIREって・・・?自分にもできること?
今回はFIREに興味があるけどよくわからない、もっと知りたい方にFIREの魅力をご紹介します。そもそもFIRE(早期リタイア)とは?
FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の頭文字で、経済的自立(FI)を成し遂げ、早期リタイア(RE)を実現するという意味の注目ワードです。
FIREも従来の早期リタイアも、自由な生活を送ることを目的として、定年前にリタイアする点は同じです。
異なるのは、ビジネスで成功したり遺産相続したりといった、一生暮らすのに困らないような億万長者になることがリタイアの前提にはなっていない点です。
FIREにおける経済的自立では、資産運用が前提となっています。若いうちに働いて投資元本を蓄財し、 “運用益で生活できる” 目途が立った段階でリタイアするのです。
希望するライフスタイルによっては億万長者でなくともFIREを実現することが可能です。毎年、運用益の範囲で生活し、なるべく投資元本を減らさないようにすることで、長生きリスクにも対応が可能です。
FIRE自体はゴールではなく、その先にある目的を実現する「手段」です。
よって、大切なのはFIREの後に何をしたいのかということ。FIREすると、どんな未来が待っているのでしょうか。FIREに必要な貯金額
FIREでは元本となる貯蓄を用意し、これを運用して生活費をまかないます。FIREを実現するための指標である、「年間支出の25倍の資産」と「4%ルール」について紹介していきます。
年間支出の25倍の資産
年間支出が300万円の場合、25倍の7500万円の資産があればFIREを実現できると考えられています。この7500万円を投資元本とすれば、元本を減らすことなく運用益で生活できるという意味です。
生活費を投資元本の4%に抑える
「生活費を投資元本の4%以内に抑えると資産が目減りしない」というルールです。投資元本7500万円の場合、年4%で運用すれば年間の運用益は300万円です。生活費を300万円以内に抑えれば、FIREは実現できます。FIREでは年4%での運用を前提としていることから、4%ルールが成り立ちます。
FIREを実現するには FIREするために必要な準備
❶FIRE実現後の生活費を想定し、必要資金を計算する
まず、リタイア後にどれくらいの生活費がかかるのかを算出します。将来の生活費を見積もるためには、現在自分が何にどれだけお金を使っているのかを把握することが大事です。家計簿をつけたり、銀行やクレジットカードの明細を見直したりしてみましょう。不要なものを削ってリタイア後の生活をシミュレーションすると、いくらあれば生活できるかが見えてきます。
また、どのような生活を送りたいかによってリタイア後の生活費の想定が変わるので、ライフプランを描きつつ生活費を見積もりましょう。
リタイア後の生活費を考える上では、家賃など毎月かかる固定費を漏れなく含めるとともに、会社員時代とは変わる点に注意する必要があります。
例えば、退職すると会社員時代とは社会保険料の種類や金額が変わり、保険料負担が増えることがあります。健康保険料や年金保険料がどのように変わるのか、事前に確認しておきましょう。
また、子の入学資金など、家族のライフイベントも考慮しなければいけません。ライフイベントごとにかかる費用もFIRE後の資産運用によってまかなうのか、それとも別途資金を用意するのか、事前に計画する必要があります。
リタイア後の年間生活費を見積もれたら、4%ルールに則り、その金額を25倍した額がFIRE実現に必要な金額となります。❷節約と投資でFIRE実現を目指す
算出した必要額を用意するために節約して無駄な出費を削り、貯蓄に回します。
効率よく資産を増やすには、投資がおすすめです。
早くから投資を始めて長期的な視点に立って運用すれば、複利の効果で資産を効率良く増やせるので、FIRE達成に向けた投資は少しでも早く始めるほうが良いでしょう。FIREのメリット
FIREの魅力は、何といっても自由な生活です。
FIREを目指す過程でも、マネーリテラシーが身につきます。★少ないお金で生活できるようになる
FIREは、年間支出が少ないほど達成しやすくなります。FIREを目標とすれば、節約を心がけ、貯蓄に励むようになるでしょう。
価値があるものにだけ支払うようになり、少ないお金でも上手に暮らせるようになります。★実現後は働いても働かなくてもいい
FIREを実現した後は、好きなことをして暮らせます。働くかどうかも自由です。週に1~2回、好きなときだけ働くといった選択肢もあります。
労働に縛られず、自分の好きなように時間を使えます。★暮らす場所を自由に選択できる
出社しやすいように会社の近くで暮らしている人は多いでしょう。
働いていると1日における多くの時間を仕事が占めるため、自由な時間は制限され、自身がやりたいことも一部しかできません。人間関係も、仕事で関わる人たちにある程度限定されてしまいます。
しかし、FIREを実現できれば仕事に縛られることがないので、
時間や場所に自身の生き方が制限されなくなり、好きな場所で生活しながらやりたいことを実現できるためです。
住む場所を自由に選択でき、都会や田舎、あるいは海外での生活も可能になるため、自身の好きな場所に住めるのは魅力の一つといえます。FIREのデメリット
FIREは必ず成功するとは限りません。FIREのデメリットと解消する方法を知っておきましょう。
▲年4%の運用益が維持できるとは限らない
FIREでは資産を年4%で運用し、運用益で生活費をまかないます。しかし、投資にはリスクがあります。株式市場の動向などによっては、年4%の運用益を確保できないこともあるでしょう。FIREで早期リタイアするなら、投資について十分な知識・経験を積んでおくことが重要です。
▲急な出費への対応が難しいことがある
FIREのために見積もった生活費以外に、病気や事故、介護などで思わぬ出費がかかることもあるでしょう。急な出費に対応できなければ、FIREは失敗します。早期リタイアする場合にも、万が一に備えて十分な資金の用意が欠かせません。
▲キャリアが止まってしまう
FIREにより早期にリタイアしてしまうと、キャリアを積み重ねられません。社会に復帰したいと思っても、できることが少なくなってしまう可能性があります。仕事から離れてもスキルを維持できるよう、必要な自己投資を行うことも考えましょう。
FIREに向いてる人の特徴
仕事を辞めた後のビジョンが明確になっている人は、FIREに向いています。
FIREをすると時間的に余裕が生まれるため、これまで挑戦できなかったことにも挑戦しやすい状況が発生します。ビジョンが明確な人であれば、時間を有効に使いながら、毎日の生活を有意義に送ることが可能です。
特に、抱いているビジョンが会社員のままでは実現できない場合は、FIREが適しているでしょう。
一方で、ビジョンがない場合は時間を持て余してしまい、毎日が退屈に感じる可能性があります。人と接する機会が減り、孤独感を抱くケースも珍しくありません。以下は専業投資家の「ゆず」氏がYouTubeにて、完全独学の失敗談や専業投資家に至るまでの投資遍歴について語ってくれています。ご覧ください。
このように、好きな気持ちが功を奏して専業に至ったケースは好例です。まずは投資を続けるために、好きなテーマから投資をしてみましょう。その延長線上でFIREを目指してみるのをおすすめします。
FIREは大きな夢がありますが、そのぶん多くのリスクを抱えているため、ご自身の向き不向きや将来をよく考えたうえで目指してみるといいでしょう。
あくまでも、ご自身を豊かにするための株式投資、という前提を忘れないようにしましょう。IRTV 個人投資家研究所 テンバガー特集動画はこちらから
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