過去のテンバガー銘柄を分析①INCLUSIVE(7078)

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コラム記事

過去のテンバガー銘柄を分析①INCLUSIVE(7078)

  • 公開日:2022.04.25

    更新日:2022.06.11

     過去にテンバガーを達成した銘柄の中で、2021年の期中にテンバガーを達成した銘柄は、グローバルウェイ(3936)、INCLUSIVE(7078)、東京機械製作所(6335)の3銘柄でした。

     今回はINCLUSIVE(7078)について、テンバガー達成までの株価推移とその後の推移を見ていきます。

     以下の株価/出来高推移のグラフご覧の通り、ある時突然株価が暴騰し、その後それを押し戻すように株価は急落してしまっています。なぜ暴騰しその後暴落したのか、その理由を見ていきましょう。

    INCLUSIVEの事業について

     INCLUSIVEは2007年4月に設立、2019年12月に東証マザーズへ上場しました。

     事業セグメントはデジタルコミュニケーション事業の単一セグメントで、

    「メディアマネジメントサービス」
    「広告運用サービス」
    「プロモーション企画・PRサービス」
    「エンジニアリングサービス」
    「個人課金サービス」
    「クリエイターエージェンシーサービス」
    「ゴルフテックサービス」
    「宇宙関連サービス」

    などのサービスに分かれています。 

    INCLUSIVEの業績について

     それではINCLUSIVEを業績面から見ていきましょう。FY19~FY21は継続的に売上高が減少してしまっています。

     しかし、FY22では二度の業績予想の上方修正を経て、トップラインで1,690百万円を予想しており、業績が回復していく兆候と取れなくもありません。

    ビジネスモデルに対する筆者の所感

    • 単一セグメントではあるが事業内容が多岐にわたるため、どれが収益のカギになっているかが分かりづらい。
    • 具体的にそれぞれの事業の内容や収益の構造が明らかではないため、ファンダメンタル分析ができない点が気になる点。
    • 堀江氏や田端氏のような著名人が関わったことで注目されたという背景があるため、単純に業績が上がったから株価が上昇するというよりも、需給による動きのほうが影響としては大きいと考えられる。

     実際にINCLUSIVEの株を購入した個人投資家の多くは、ビジネスモデルや業績を考えて買ったというよりは短期的な需給や流動性を見て取引した人が大多数なのではないかと思います。

    テンバガー達成までの経緯

    ■上方修正を二度するも、テンバガー未達成

     ではここからテンバガー達成までの経緯を見ていきましょう。

     まず、2021年2月9日の大引け後に発表された通期決算の業績の上方修正がありました。
     当期純損失で-23百万円の前回予想から、12百万円増えた-11百万円の当期純損失へと修正しました。その要因は、新型コロナウイルスの影響を受けて保守的に見積もっていた業績予測よりも、回復する見込みが立ったからでした。

     しかしここではあまり株価に動きは見られませんでした。動きがあったのは2日15日の大引け後に発表されたSNSメールマガジン社の買収でした。
     第三者割当増資で新株181,818株を発行し、堀江貴文氏に割り当てるという発表を受け、もともと350円付近にいた株価は暴騰、一時1,700円台にまで登りました。

     その後一旦は短期の売りも入り、勢いが収まったものの、3月29日には通期業績の上方修正を提出しました。前回の修正で当期純損失-11百万円を計上していたところ、今回の修正で28百万円増えた17百万円へと修正しました。
     上方修正の要因は以前の修正と同様、保守的に見積もった予想からの上振れでした。

     この発表を受け、株価は一時2,570円を超えましたが、その後は特にサプライズもなかったためテンバガー未達成のままズルズルと下げ、10月中旬までに株価は700円台にまで下がってしまいました。

    ■ロケット開発ベンチャーとの資本提携の発表を経て、株価16倍でテンバガー達成

     しかし、10月26日の前場が終了した正午に、観測ロケット「MOMO」と超小型衛星打上げロケット「ZERO」を独自開発・製造するインターステラテクノロジズ株式会社(以下、「IST」)との資本提携の発表をすると
    株価は急上昇し、連日上昇を続け11月5日には最高値5,900円を記録しました。

     ISTは2013年に北海道で創業されたロケット開発のスタートアップです。INCLUSIVEとしては、ISTと資本提携することにより人工衛星を活用した情報網の展開や宇宙関連のビッグデータの提供などの目的がありました。

     これをもってINCLUSIVEは見事株価をおよそ16倍に伸ばしテンバガーを達成しました。

    INCLUSIVEが株価16倍に達した要因のまとめ

    • ホリエモンへの株式保有
    • 保守的な予想故の業績の上方修正
    • ロケット開発ベンチャーとの資本提携

     さて、前回と併せて、2銘柄のテンバガー達成への道のりを見てきました。
    グローバルウェイの株価が跳ね上がる直前の時価総額はおよそ13億円、INCLUSIVEはおよそ26億円でした。

     時価総額が100億を切るような会社の株は出来高も少なく機関投資家が取引できないため、テンバガーの恩恵を受けることができたのはごく一部の個人投資家に限られるものと推測されます。

    記事執筆:小原 洋輝
    現役東大生トレーダー。東大の株式投資サークル所属。副代表を務める。

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